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無知ノ知

京都の大学生カトナヲが自分本位な百裂拳を繰り出していきます。ご期待あれ。

高校までの学習の一歩先。世界史編

本の紹介 歴史

本の紹介。歴史好きな方にお勧めなのは、

南川高志『新・ローマ帝国衰亡史』岩波新書

タイトルに興味をそそられて借りてきた一冊。

タイトルから想像

高校で世界史を学んだ人ならば、まず

軍人皇帝の乱立、ディオクレティアヌス帝の四分統治(テトラルキア)、コンスタンティヌスによる専制君主制とキリスト教公認、テオドシウス帝による帝国の東西分裂、、、、

という流れが思い浮かぶのではないでしょうか。

この本では上の出来事の間の細かい人間関係やローマ帝国の在り方の変遷について書かれています。個人的には高校では背教者として学んだユリアヌス帝の生い立ちに関する記述が面白かった。正帝となる前の副帝時代に彼はガリアを統治していましたが、その時の統治は高く評価されているようです。

この本を読んで何よりも驚いたのは、歴史的文献から、2000年も前の出来事を非常に細かいところまで読み取ることが出来ているということです。皇帝の家族構成や帝位継承者養子関係、さらには何月何日にどこでどういった戦が起こったか、等々。

高校で学んだこととのギャップ

高校のときは、大学受験に際して、大まかな流れをつかむ程度のことしか必要とされていませんでした。その大まかな事柄だけでも暗記事項は多くあり受験の時は苦戦しましたが、それを多少覚えただけで世界史を一通りマスターした気になっていました。しかしそんなことは無かった。高校の時に扱った事柄の間にも数多くのドラマがありました。

そのことに気づかせてくれたという意味でも、この本を読んで良かったと思います。